電気設備工事とは?工事を依頼する前に知っておいてほしいことを紹介
ビルの電気設備は、照明や空調、エレベーターなど、快適な生活や仕事に欠かせないものです。しかし、電気設備は定期的にメンテナンスや更新が必要で、それに伴って工事を行う必要があります。では、電気設備工事とはどのようなものなのでしょうか?
この記事では、電気設備工事の基礎知識、種類、流れ、費用、法規制などについて解説します。ビルオーナーやビルメンテナンス会社の方は、ぜひ参考にしてください。
電気設備工事とは何か
ビルやマンションなどの建物には、電気を使うために必要なさまざまな設備があります。照明やエアコン、コンセントやスイッチ、防犯カメラやインターホンなどです。これらの設備を電気設備と呼びます。電気設備工事とは、これらの電気設備を設置したり、修理したり、改善したりする工事のことです。
電気設備工事は、建物の安全や快適さに大きく関わる重要な工事です。電気設備が不良だと、火災や感電の危険がありますし、照明が暗かったりエアコンが効かなかったりすると、居住者や利用者の満足度が下がります。また、電気設備は経年劣化や故障によって性能が低下することもあります。そのため、定期的な点検やメンテナンスが必要です。
電気設備工事は、専門的な知識や技術を要する工事です。電気工事士の資格を持った人でなければ行えません。また、電気設備工事にはさまざまな種類があります。次の章では、電気設備工事の主な種類について説明します。
電気設備工事の種類
電気設備工事には大きく分けて、受変電設備工事と配線敷設工事の2種類があります。受変電設備工事とは、電力会社から供給される高圧電力をビル内で使用できる低圧電力に変換するための設備を設置する工事です。受変電設備には、受電盤、変圧器、分電盤などが含まれます。
受変電設備工事は、ビルの規模や用途に応じて、適切な容量や仕様の設備を選定し、安全かつ効率的に配線する必要があります。受変電設備工事は、電気設備工事の中でもとくに専門性が高く、資格や経験が必要な工事です。
配線敷設工事とは、分電盤から各部屋や機器に電力を供給するための配線を敷設する工事です。配線敷設工事には、埋設配線工事と露出配線工事の2種類があります。埋設配線工事とは、壁や天井などに配線を隠す工事です。
埋設配線工事は、見た目がすっきりするだけでなく、火災やショートのリスクも低減できます。露出配線工事とは、壁や天井などに配線を露出させる工事です。露出配線工事は、埋設配線工事よりもコストが安く、メンテナンスや増改築がしやすいというメリットがあります。配線敷設工事は、ビルの内装や機能に合わせて、最適な方法で行う必要があります。
電気設備工事の流れ
ここでは電気設備工事の流れについて説明していきます。電気設備工事を行うには、以下のような流れが一般的です。
- STEP.01
- 現地調査
-
工事を行う場所の状況や要望を確認します。電気設備の規模や種類、配線や器具の位置、電力量や電圧などを把握します。
- STEP.02
- 見積もり
-
現地調査の結果に基づいて、工事費用や工期、保証期間などを算出します。見積書を作成し、お客様に提示します。
- STEP.03
- 契約
-
見積もり内容に納得していただいたら、契約書を交わします。契約書には、工事内容や費用、工期、保証期間などが明記されます。
- STEP.04
- 設計
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契約内容に沿って、電気設備の詳細な設計図や仕様書を作成します。設計図や仕様書は、工事の指針となります。
- STEP.05
- 施工
-
設計図や仕様書に従って、電気設備の施工を行います。配線や器具の取り付け、接続、調整などを行います。
- STEP.06
- 検査
-
施工が完了したら、電気設備の機能や安全性を確認するために検査を行います。検査項目は、電気法令や規格に基づいて行います。
- STEP.07
- 引き渡し
-
検査に合格したら、お客様に電気設備の引き渡しを行います。引き渡し時には、使用方法や注意点などを説明します。
- STEP.08
- アフターメンテナンス
-
引き渡し後も、定期的に点検や修理などのメンテナンスを行います。万が一故障や不具合が発生した場合は、迅速に対応します。
以上が電気設備工事の一般的な流れです。
電気設備工事の費用について
電気設備工事の費用は、工事の規模や内容、工期、使用する材料や機器などによって異なります。ここでの説明は一般的には、受変電設備工事は配線敷設工事よりも高額になる傾向があります。また、既存のビルの改修工事では、解体や撤去などの作業が必要になる場合もあるでしょう。その場合には、新築工事よりも費用がかかることが少なくありません。
電気設備工事の費用を抑えるためには、以下の点に注意するといいでしょう。
- 工事の計画をしっかり立てる
- 複数の業者から見積もりを取る
- 省エネルギーや環境対策を考える
電気設備工事は、ビルの快適性や安全性に大きく影響します。費用だけでなく、品質や信頼性も重視して、適切な工事を行うようにしましょう。
電気設備工事の法規制関連の知識
電気設備工事を行うには、電気工事士の資格が必要です。電気工事士とは、電気設備の実施や保守を行える国家資格のことです。電気工事士には、第一種、第二種の2種類があります。それぞれに応じて、施工できる範囲や条件が異なります。
電気設備工事には、電気設備法や電気事業法などの法律や規制が適用されます。これらの法律や規制は、電気設備の安全性や品質を確保するために定められているものです。たとえば電気設備法では、電気設備の設置や改造を行う場合には、都道府県知事に届け出ることが義務付けられています。また、電気事業法では、電気設備の使用者は、定期的に点検や検査を行うことが求められています。
電気設備工事を行う際には、これらの法律や規制を遵守している工事事業者を選ぶことが重要です。違反すると、罰金や懲役などの刑事罰や、行政処分などの民事罰が科せられる可能性があります。また、法律や規制に沿った施工を行うことで、お客様に安心してご利用いただける建物を提供できます。
まとめ
電気設備工事についての全体像がわかるように、電気設備工事とは何か、電気設備工事の種類、流れ、費用、法規制について説明しました。電気設備工事は、ビルの安全性や快適性を高めるために重要な工事で、定期的にメンテナンスをする必要があります。しかし、電気設備工事には専門的な知識や技術が必要であり、そのためには適切な業者を選ぶことが大切です。
千葉県千葉市にある「株式会社東葉テクノ」は、電気設備工事において豊富な経験と実績があります。品質・環境・コストを重視し、お客様のご要望に応じて最適なプランを提案し、高品質な施工を行います。また、アフターメンテナンスもしっかりとサポートしますのでご安心ください。電気設備工事をお考えの方は、ぜひ株式会社東葉テクノにご相談ください。
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